act20:離脱の原因がブラウザやバージョンである可能性がないかを調査
離脱する原因がページの内容ではなく、ブラウザやバージョンが原因で離脱している可能性もあります。
現在、ユーザーのアクセス環境は様々になっています。そこですべての環境に対応することは現実的には大変厳しい状況です。
しかし、そのなかでも解決できることもありますのでまずは自サイトにアクセスユーザーのブラウザやバージョンを確認し、
改善できないかをまず確認していただきたいと思います。
【成果】
問題のあるブラウザ、バージョンを改善することで直帰率の減少およびCVアップ
【解析指標】
特定のブラウザのバージョン
【アクション】
問題があるブラウザ、バージョンを探し、原因を究明し直帰率を減少させCVを上げるための施策をする
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現在のアクセスされているブラウザ・バージョンを調べます
≪操作手順≫
画面左のナビゲーションの【ユーザー】の中の【テクノロジー】をクリックし
表示される 【ブラウザとOS】をクリックします。
≪表示画面≫
右側にブラウザの情報が表示されます。
次にセカンダリディメションで
ネットワークドメインを設定します。
≪操作手順≫
セカンダリ ディメンション部分のプルダウンをクリックして、表示された選択肢のなかから「ブラウザのバージョン」選択するのですが、上部検索窓に「ブラウザ」と入力すると選択肢が表示されます。
選択肢から探す場合は「ユーザー」の中にあります。
≪表示画面≫
選択すると下記のようにブラウザの横にブラウザのバージョンが表示されているかと思います。
この表をのなかで直帰率が他のページよりも高いブラウザバージョンがないか?「平均セッション時間」が他のページよりも短いブラウザバージョンがないかを確認します。
下記のようなブラウザ、ブラウザのバージョンごとのレポートが表示されています。
この中で直帰率、平均セッション時間を他のブラウザと比較します。
すると他とは大きな違いがあるブラウザのバージョンがあることがわかります。
このサイトは「Internet Explorer」の「9.0」のみ直帰率が平均は36.14%ですが、86.57%と非常に高い事がわかります。
また、平均セッション時間も平均は8:48ですが、3:23と非常に短い事がわかります。
ここで「Internet Explorer」の「9.0」に問題があるということがわかりましたので次にこのブラウザにセグメントを使って絞り込みを行ないます。
■特定のブラウザのバージョンに絞り込むセグメント設定方法
≪操作手順≫
ページ上部に表示されている「すべてのセッション」の横にある「+セグメント」をクリックしてください。
セグメント画面が表示されます。標準のセグメントや自分で作成したセグメントが表示されていると思いますが
下記の画面と同じセグメント一覧が表示されない場合は上部の検索窓の横にある「四角が4つある」ボタンをクリックしてください。
≪表示画面≫
ここまではセグメントを作成する際の共通の動作になります。
今回は「Internet Explore 9.0」のセグメントを作成します。
≪操作手順≫
上部画像のセグメント画面の左上にある赤い「+新しいセグメント」をクリックしてください。
↓
セグメント作成画面が表示され左側の一番上にセグメント名を入力してください。
今回は Internet Explore 9.0と入力します。
このセグメント名は自社サイトの条件にあわせてください。
↓
左側のナビゲーションの中から「テクノロジー」をクリックしてください。
↓
条件設定画面がでますので
ブラウザ 完全一致 Internet Explorer
ブラウザバージョン 完全一致 9.0
と入力して上部にあります「保存」をクリックしてください。
これでセグメントは終了ですので保存をクリックします。
次にランディングページをクリックして、このブラウザから閲覧しているユーザーの中でも特に直帰率が高いページがないかなど他のページとの差を確認し、他とは違うページが確認できましたら実際に該当ブラウザで該当ページの表示確認を行っていただき、どのような状況になっているのかを確認していただき修正を行なってください。
またこのブラウザ、バージョンで特に読み込みが遅く直帰している可能性もありますので、読み込み速度も確認していただくことをおすすめします。
様々な環境に対応することは大変難しいことですが、アクセスが多いブラウザ、バージョンに問題が起きていることも有りますので一度、ご確認していただくことをおすすめします。