トンゼミ
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ネットショップ経営戦略支援コンサルタント トンゼミCEO 一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会 理事

第144回 Eコマースから買い物カゴがなくなる未来

内閣府の政策の中には科学技術政策というものがあります。その科学技術政策を実現するために科学技術基本計画があります。

科学技術基本計画とは平成7年に制定された「科学技術基本法」により、政府は「科学技術基本計画」を策定し、長期的視野に立って体系的かつ一貫した科学技術政策を実行することとなりました。これまで、第1期(平成8~12年度)、第2期(平成13~17年度)、第3期(平成18~22年度)、第4期(平成23~27年度)の基本計画を策定し、これらに沿って科学技術政策を推進してきています。そして、平成28年1月22日、平成28~32年度の第5期基本計画が閣議決定されました。

その第5期基本計画の第1章では、先を見通し戦略的に手を打っていく力(先見性と戦略性)と、どのような変化にも的確に対応していく力(多様性と柔軟性)を重視する基本方針の下、次の4つの目指すべき国の姿を掲げています。

 

 

1)持続的な成長と地域社会の自律的発展
2)国及び国民の安全・安心の確保と豊かで質の高い生活の実現
3)地球規模課題への対応と世界の発展への貢献
4)知の資産の持続的創出

このような国の実現に向け、第5期基本計画の第2章~第5章では、さらに次の4本の柱を掲げています。

A)未来の産業創造と社会変革
   自ら大きな変化を起こし、大変革時代を先導していくため、非連続なイノベーションを生み出す研究開発を強化し、新しい価値やサービスが次々と創出される「超スマート社会」を世界に先駆けて実現するための一連の取組を更に深化させつつ「Society 5.0」として強力に推進する。

B)経済・社会的な課題への対応
   国内又は地球規模で顕在化している課題に先手を打って対応するため、国が重要な政策課題を設定し、課題解決に向けた科学技術イノベーションの取組を進める。

C)基盤的な力の強化
   今後起こり得る様々な変化に対して柔軟かつ的確に対応するため、若手人材の育成・活躍促進と大学の改革・機能強化を中心に、基盤的な力の抜本的強化に向けた取組を進める。

D)人材、知、資金の好循環システムの構築

このA)で掲げられた「Society 5.0」とはいったいなにか?
「Society 5.0」は、この内閣府の第5期科学技術基本計画において、日本が国として目指すべき未来社会の姿として提唱されたものでです。


これまでの狩猟社会を(Society 1.0)、農耕社会を(Society 2.0)、工業社会を(Society 3.0)、情報社会を(Society 4.0)とし、これに続く、「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)とされます。

 

 

これまでの情報社会(Society 4.0)では、社会での情報共有が不十分であったが、Society 5.0で実現する社会では、「IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します。また、人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されます。社会の変革(イノベーション)を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合あえる社会、一人一人が快適で活躍できる社会となります。」とあり、AI、IoT化といったデジタル化の進展による全体最適の結果、社会課題解決や新たな価値創造をもたらす可能性を指摘しています。

Society 5.0は、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより実現します。これまでの情報社会(Society 4.0)では、人がサイバー空間に存在するクラウドサービス(データベース)にインターネットを経由してアクセスして、情報やデータを入手し、分析を行ってきました。

Society 5.0では、フィジカル空間のセンサーからの膨大な情報がサイバー空間に集積されます。サイバー空間では、このビッグデータを人工知能(AI)が解析し、その解析結果がフィジカル空間の人間に様々な形でフィードバックされます。今までの情報社会では、人間が情報を解析することで価値が生まれてきました。Society 5.0では、膨大なビッグデータを人間の能力を超えたAIが解析し、その結果がロボットなどを通して人間にフィードバックされることで、これまでには出来なかった新たな価値が産業や社会にもたらされることになります。

具体的には、上記のビデオの中にも盛り込まれていますが、AIスピーカーで注文したパンを実店舗で受け取る映像があります。これは日常の一場面に過ぎませんが、Eコマースにおいては大きな転換期を意味していると感じています。

「Eコマースから買い物カゴがなくなる未来」

こんな未来はそう遠くはないと感じています。
さあ、我々のビジネスの次の一手は?

 

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