トンゼミ
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ネットショップ経営戦略支援コンサルタント トンゼミCEO 一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会 理事

第135回 ビジネスを展開する中での「武器性能」を考える

織田信長は、幼少から青年時にかけて奇妙な行動が多く、周囲から尾張の大うつけと呼ばれていたわけですが、中世という時代に幕を閉じ、近世という時代の扉を開いた
天才革命児でもあり、戦争においても様々な奇抜な手法を使っていました。その頃、最新兵器だった鉄砲で1575年に、長篠で武田勝頼と戦って大勝利を収めました。
それまで武田軍は信長と、同盟者の徳川家康の前に強敵として立ちふさがっていましたが、この一戦によって優れた将兵を数多く失い、衰退の道をたどることになります。

武田軍は強力な騎馬隊が有名。家康もかつてこの騎馬隊を相手に敗れた経験があります。しかし織田軍は、騎馬隊に対して3000丁とも言われる鉄砲を駆使し騎兵の突進を馬防柵でおさえ、動きが止まったところを鉄砲で撃つというものでした。その際、横3列に撃ち手を並べ、次々と入れ替わる「三段撃ち」を編み出したと言われています。

さらに、この戦国期に用いられていた槍の長さは、約3.6mが主流でしたが信長は約6.3mの長槍を採用したものの、この長さと重さですから、槍を扱うのには相当な訓練が必要で、実際の合戦でも相手を刺すと言うより、上からた叩き合いをするという個人戦法で処理を得たともいわれています。

つまり、信長は鉄砲や長槍などの「武器性能」で勝利を得たということになります。

 

一方、1587年5月九州征伐により島津氏を降伏させた豊臣秀吉は天下統一事業の仕上げとして小田原北条氏と相対することになります。

北条早雲を祖とする小田原北条氏(後北条氏)は早雲ー氏綱ー氏康ー氏政ー氏直と5代にわたり関東一円を支配した戦国大名で、このころの領地は相模国、伊豆国、武蔵国、上野国のほぼ全域、下野国、下総国、上総国の大部分、常陸国、駿河国の一部など、合わせて250万石を超えており、その最大動員兵力は10万ともいわれる戦国屈指の大大名でした。

秀吉は東海道を進む主力軍と関東の北側上野国から攻め込む北国軍に分け北条領への侵攻を計画します。主力軍は12隊で編成され東海道を進む主力軍はおよそ13万、北国軍は3万5千、さらに秀吉の本隊が4万、その他に加藤、九鬼、長宗我部、脇坂、毛利、来島の水軍などを合わせると総勢20万を超える大軍となります。

その中で秀吉は九州征伐で兵糧が不足した経験から、この小田原征伐では事前に大量の米を買占め長期戦も辞さない覚悟で臨んだのです。秀吉は、敵の兵力数を事前に把握し、それを相当数上回る兵力数を用意して連戦を続けてきました。

つまり、秀吉は事前の情報収集により備え万全の「兵力数」で勝利を得てきたということになります。

 

信長も秀吉もその兵隊そのものは弱兵だったといわれています。尾張の弱兵は全国的にも有名だったようで、腕前で劣る弱兵でも勝つことができたのは

信長は「武器」で秀吉は「兵力数」で補ったということです。

さて、「戦闘力」を企業間競争という戦場とした場合、この「武器」と「兵力数」をビジネスに置き換えるとどのようになるのでしょうか?

「兵力数」は営業担当者の数がそのまま当てはまったり、営業拠点数や代理店、ウエブセッションだったたりすることは明快であろうかと思います。

一方「武器」はいったい何なのか?
実は、ビジネスの世界では「武器性能」を高めれば「兵力」が多い競合にでも勝つことができます。

武器とは、商品そのもの機能や性能、品質、付加価値、価格や配送スピード、顧客対応、ブランドなどが挙げられます。

例えば、競合ひしめき、吸収合併がたえない生命保険業界で後発ながら進出された「ライフネット生命」さんは、「申し込みはネットで完結」というキャッチのごとくアナログ処理だった業界に「ネット」という「武器」で立ち向かいました。

 

また、ペットには人間のような健康保険制度はなく、医療費は全額自己負担となる中、ペットの長寿化と医療の高度化により、医療費が増えていくことは間違いないであろうと潮流の中「アニコム」さんは動物の健康保険という商品を全国展開されましたが、もちろん「ライフネット生命」さん同様、ネットで申し込みができることは言うまでもありませんが、アニコムさんの「武器」は全国の動物病院とシステムでつながっていることで、毎月莫大な保険金請求データが送られてきてそのデータを解析することで動物の種類や年齢ごとの病気やけがの傾向などを探ることができるバックヤードであったりもするのですが、そうした分析作業をするときに威力を発揮している100名を超える獣医師資格者の社員さんそのものが「武器性能」ということになるかと思います。

ビジネスを展開する中での「武器性能」
今一度考えてみるのもステップアップのきっかけになるのではと思います。

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