第106回 ユーザーに焦点を絞るということ
「majica Premium」はドン・キホーテさんのオリジナル電子マネーmajica会員をはじめとした国内外の利用者との接点を強化するサービスブランドです。 その「majica Premium」サービス向上のため2016年10月上旬から訪日外国人観光客向けECサービス「majica Premium Global」(マジカプレミアムグローバル、仮称)を提供すると発表されました
ドン・キホーテさんでは訪日旅行前の商品予約サービスや国内全店での免税対応・多言語対応の コールセンターの設置・フリーWi-Fiサービス・外貨での決済対応など、これまでにもさまざまば インバウンドサービスを提供してきています。
Google の理念が公開されていますが その中に Google が掲げる10の事実 というリストが記されています。
この「10の事実」が最初に作成されたのは数年前のことですが、Google は随時このリストを見直し 事実に変わりがないかどうかを確認しているそうです。
Google は、これらが事実であることを願い、常にこのとおりであるよう努めていると宣言していますが その1項目目に 「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」 とあります。
その真意は、Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えていること 、そして新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google内部の 目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきましたこと Googleのトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれ 金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ないこと 広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示すること、 新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いを ユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しているということです
これは検索されるサイトそのものも、常にユーザーに焦点を絞るべきであるということを示唆している と考えます。
ドンキホーテさんで在日中に買い物をしたユーザーに焦点をあてると、自国に帰国した後も「おかわり」 がしたいと考えることが容易に計り知れます。
「majica Premium Global」はドン・キホーテ来店時に会員登録し、帰国後、専用サイトやアプリから希望 の商品をご注文することで、各国の自宅へ商品を配送されるサービスで、訪日時にドン・キホーテで購入 した商品の「おかわり(リピート)注文」に対応しているわけです。 加工食品・化粧品・日用雑貨などの訪日外国人観光客に人気のアイテムを取り揃え、中国語(簡体字、繁体字) 韓国語・タイ語・英語・日本語に対応し、国内の拠点から海外への配送を行うそうです。
これは、ドンキホーテさんの事例ですが、検索エンジンの順位に一喜一憂するのではなく、自社のサイトの 顧客の為に、なにをすればよいのかを熟考、そして実践することにより、顧客に支持を受け、結果検索順位 がついてくると考えます。 SEOの為の検索対策ではなく、顧客の為の対策をまずすべきと考えて行動にしてみて頂きたいと考えています。