第105回 ウエブショップにおけるストーリーテリング活用術
ストーリーテリングという表現手法があります。
「ストーリーテリング」とは、伝えたい思いやコンセプトを
それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの物語を引用することによって
聞き手に強く印象付けるコミュニケーション手法です。
抽象的な単語や情報を羅列するよりも、相手の記憶に残りやすく
得られる理解や共感が深いことから、企業のリーダーが理念の浸透を図ったり
組織改革の求心力を高めたりする目的で活用するケースが増えています。
そもそもストーリーテリングのルーツは囲炉裏端での語りなどにあると言われていて
語り手が、創作童話や昔話などを覚えて、主として子供たちに語るところからはじまったようで
ストーリーテリングは、朗読とは違い、語り手と聞き手がおはなしの世界をわかちあい
共に創り上げる喜びを味わうものというわけです。
それゆえに話のうまい人や筋の面白さで読者をひきつける作家
あるいは物語の進行役をストーリーテラーといいますが
ネットショップの店主は商品やブランドのストーリーテラーでなくてはなりません。
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無精ひげをはやしながら、毎日同じ公園のベンチで朝、夜を迎え寝ている男
年は50歳前後、その男が寝ているベンチに突然
子供たちが遊んでいたサッカーボールが!
そのボールがその男にぶつかりそうになった瞬間
瞬間的に反応したその男は、起き上がり胸でトラップそして頭で腿でリフティングして
最後はヘッドで子供にパスを戻す
これがのちの・・・・
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序盤から吸い込まれるストーリー
これが
「ストーリーテリング」
ストーリーテリングのポイントは
・読み手がイメージしやすい内容にする事
・読み手が共感しやすい内容にする事
ネットショップで「ストーリーテリング」を活用できるところは
商品説明であったり、キャッチコピーであったり
動画そのものであったり、あるいはウエブデザインそのものであったり
さまざまです。
現在、ジャパネットたかたさんのウエブサイトを見ると取り扱い商品を絞りに絞って
各カテゴリーで販売に自信があるであろう商品数点づつにした上で、全商品に45秒間の
商品を説明する動画を掲載しています。
ある意味、ネットショップのストーリーテリングが動画で実現されているかと思います。