第60回 消費者の「自分ごと」の追及
こんにちは
トンゼミのトントンです(^m^)
http://www.tonsemi.com/
ロシアで4番目の大都市である
エカテリンブルクでは
道路のあちこちがデコボコ
穴だらけの状態で
長い間放置されたままになっており
大きな社会問題となっていました
市民が政治家に苦情を言っても
一向に修復されないような状態が続いていたなか
そんな状況を見かね
ローカルニュースサイト「URA.RU」社が
地元政治家に当然とも言うべき
「道路修繕」という仕事をさせようと仕掛けた
「Make the politicians work」
(※和訳:政治家を働かせます)
というプロモーションが行われました
同社は
夜間の交通量がほぼない時間に
同都市の知事・市長・副市長3名の
似顔絵を道路の穴ぼこになっている部分に
大きく描き
そしてその絵のすぐそばに
あたかも彼ら3名が宣言しているかのように
「4月中に修復します」との一文を一緒に添え書きしました
そしてその絵を
翌朝同社ニュースサイトで記事にします
すると
この試みは瞬く間に爆発的にバイラルし
他のニュースサイトでもすぐに面白がって記事にされ
ローカル局だけでなく
キー局のテレビ番組でもこぞって報道されました
ニュースサイト「URA.RU」にとっては
当ニュースを伝えてくれる
300を越えるカバーサイトを獲得し
ソーシャルメディアでは
7000件以上取り上げられ
その結果サイトのアクセス数が2倍になったそうです
この状況に
まさにケツに火がついた知事たちは
翌日にはすぐさま3つの穴の修復命令を下したそうです
もちろんそれだけではなく
これまでよりも格段にしっかりと
道路の修復作業を実行したそうです
▼その様子を伝えるニュース動画は下記でご覧いただけます
http://adsoftheworld.com/media/ambient/uraru_make_the_politicians_work
ひとつの民間企業が
公共道路に落書きをしたという事実ではありますが
社会性があるニュース発信は
多くの見方を付けるという例です
このニュースを知ってから
ウエブショップマーケティングの次の課題を発見しました
この3人の政治家がなぜ道路修繕に動いたのか?
このロシアの
エカテリンブルクという道路
写真を見る限り、街中の道路がデコボコ
今まで数々の道路修繕の陳情があったと思われます
でも
今までに、その道路修繕わ行われなかったわけで
今回3人の政治家たちが
突然道路修繕に動いたのは
自分たちの似顔絵が
デコボコの道に描かれることになったから
つまり
「自分ごと」になったから
政治家たちは道路修繕という仕事に着手したということです
1997年以来
ネットショップサイトは
過剰なほどに増え
たとえば
靴屋さんでいえば
すべての靴を置くか
女性用とか子供用とかサッカー用とか
さまざまな顧客層に特化したサイトの構築をせまられ
いきつくところが
オーダーメードという
ジャンルになったりしてる訳ですが
一見、「あなただけのオーダーメード」で
あたかも「自分ごと」には見えるものの
実態は、「自分ごと」にはなっていなくて
これだけ過剰にあるマーケットの中では
それぞれのニーズやウオンツに応じた
「自分ごとのオーダーメード」が
ネットショップには要求される時代に
なってきたと感じます
リュウマチ患者さんのためのオーダーメードシューズ
外反母趾の方のためのオーダーメードシューズ
糖尿病患者さんのためのオーダーメードシューズ
痛風の方のためのオーダーメードシューズ
などなど
誰のための何なのか?
ネットショップはさらに消費者の「自分ごと」を
追及しなければ生き残れない時代になってきたと感じています